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■ ムラギしマナヴ 取材日 ※実行委員長コメント | |
12/14 18h3100 佐藤 だるまはね、台を作ってやろうと思ってるんです。 佐藤 はい。 佐藤 人がのぞいて顔だけ出せるようにして。 佐藤 うん。が、したいと。お許しが出たら。いろいろそういうのが12点くらいあって、 佐藤 大丈夫だと、安全だとは思うんですけど。 佐藤 ああ、わかりました。じゃあ、もうちょっと具体的に書いて・・・。 佐藤 わかりました。 佐藤 これも100円ショップの虫かごに・・・ 佐藤 だいぶ遠いんですけど。 佐藤 いや、あれを突き詰めていったらここに来た感じ・・・ 佐藤 そういう狙いはあんまりなかったですけどね。ただチョイスする判断が、そういうものが多かったっていうか。 佐藤 そうですね。その方がコントロールしやすいから、やっぱり選んじゃうんかもしれない。 佐藤 それは技術はできれば放棄したいし・・・ 佐藤 ええと、たとえば、よく言うけど、「うまくなければならない」とか、「きれいでなければならない」とか、??いってるような・・・それもありなんだけど、それよりもまず自分を大事にするわがままさが先に立ったわけですね。そうしてるうちに楽に早く自分の見たい無意識っていうか、見えないイメージみたいなところに行こうと思うと、コラージュしたり、早い技法で描ける色彩の判断だったり。でも結局それが技術がいるんですけどね。訓練して早く描けなければその思いに辿り着けないから。っていうことしているうちに、こっちもありだし、普通に技巧して絵を描くという・・・こともやると。 佐藤 それは結局結論として気がついたんです。よくアノ二マスデザインっていって本当に無名な人・・・無名というか職業としてやっていくうちにとんでもない本人が意図しないかたちの美とか、そういうものがあると。そういうものが生まれてきて面白いなあと思うけど、評価はされないまま終わっていくんだけど、ちょっとコンセプチュアルアートってやるとそれを絵とか箱にぱかっとはめて、どうです、きれいでしょってやるんだけど、それをやるのもちょっといやらしいと。だったらそれとそれ、AとかBといういろんなそういう雑多に出てきたものを隣り同士に並べたときに、実はもの自体がうつくしいとか、おもしろいとかもあるんだけど、それとそれが並んだ間に見えてる関係性が・・・ぱっと言語化はできないけど、面白いって思えてるわけですよ。 佐藤 まあ、そこにシンパシーを持ってもらってるかどうかはわかんないけど、そこが面白いと思って出そう出そうとしてるわけですよね、それは。 佐藤 しかも今回ね、収蔵品を使わしてもらえるから、あるものとあるものが、普通に並べたら普通に並ぶんだけど、あるものとあるものがグッと並べたときに、そこに、こう、できたら成功なんですよ。それをこう、やるのが作業になってくるんですよ。 佐藤 こう連想していくわけですよね。一個だけではできなくて、1個がたまたまできたらふくらまして、からんでいって、でも実は色々考えてるのかもしれないけどできるだけ即興的にばーって作ってって、あとで俯瞰で見て並べていくと、結局は何らかのつながりがあったりする。それは最初からアンティーク風にとかなんとか風に外枠からはめていくと全然それは本当に飾るだけの目的になっちゃう。 佐藤 したいものは見えないんですよ。 佐藤 直感的に面白いものを選んでいくんですけど、でもこれとこれを組み合わせたら絶対面白いとか思わずに、まずものがあって組み立てていく・・・ 佐藤 うん。そうですね。これ、これと選んでる段階でたぶんそういう判断が働いているんだと思う。 佐藤 へへへ。図録いうと・・・? 佐藤 山下 佐藤 山下 粘ってもしゃあない。 佐藤 山下 美術館行っても何しても、結局おしりの方になったら頭がぼーっとして結局判断ができないくらいだったら、もう直感的に全部通して行ってしまえっていう、これは性格的な問題・・・。 山下 だいたいにおいて。 山下 まあ運というか何というか。 山下 ないですね。ただ僕は今回選ばしてもろうて、申請するものに関しては絶対ほしいというか、やりたいって感じなんで、今回プレゼンしないといけないだったらちょっとがんばらないと。しょっぱーくなっていくと思うんですよ。これダメ、あれダメって・・・ 佐藤 山下 うーん。 佐藤 山下 面白いやつはすぐばーって浮かぶからできるって判断できるけど、これはなんか使えるかなあっていうランクがあるけど、結局そうやってあんまり程度の、もう一つかなあって思ってるものでも横にぽって並べるときに、トップにあがってくるイメージになる可能性も大になってくるから、それはあんまりないんだけど、たとえば今回トナカイを二頭頼んでるのは、ぜったいできればやりたいと。というのは、トナカイの角にコイル状に線を巻かしてもらってテルミンにできないかなあと思って。 山下 こういうふうにやるテルミンって知りません?音の出る。トナカイに向かってびーっとやると、トナカイがブーって共鳴しだすのを作りたいわけです。でも、それをいじっていいのか、とかね。ま、ま、巻くくらいなら許してもらえそうな。 佐藤 本当は、目からビームが出るとかね。でも、くり抜かないとあかんから、あれかなと。でも前からね、やりたかったんですよ。動物をテルミンにしちゃうというのは。ほんならあんな二頭の立派なものがあったから、これは??なかったらできないことだし、すごいチャンス。 佐藤 できれば、通して欲しい。 佐藤 何点か、12、3点ありますので。 佐藤 山下 佐藤 できたら出したいですよね。びーって。 佐藤 まあ、ビームはダメでもせめて、音は出したいっていうか。 山下 おかしいでしょ、鹿の角に対してこうやって、高音と音程をやるっていう・・・図もおかしいし。お客さんもね、こうやって、やってもらったら。まあ、ドンってやられたら困るけど。 山下 そうなんです。だから離れて音が調整できるわけだから。 山下 単純にすごいなあと思いましたけど。ただ、それ自体が意味を持ってたり、歴史があったりするから、逆にいじりにくくはあるから、展示を普通にしてしまうと、普通の展示になるのは間違いないことだし。でも、まあ、それがぐるっとひっくり返ったら普通でもいいんですよね。美術だとか、博物誌だとか、見に来る人は見に来る段階までは関係ないから。でも、それを見ていると、ちょっと違うぞって、思う瞬間が美術の面白い・・・。まあ、美術っていうか、まあ、それの面白いところですね。今回美術は何だとか云々は、お題目はご遠慮というか、まあ、用意はするけど、いちいち説明したくないというか、裏付けみたいなね。できるだけ上から見てわかりやすくするという傲慢な感じじゃなくて、子供たちと一緒に遊べる的なね、感じで作ればね。別に美術好きじゃない人でも面白いなあと思えばそれでいいし。美術好きな人からしたら、足払いかかったみたいな面白さがあればいいし。というところに行けたら成功ちゃうかなあと。という予想をたてていますけど。 山下 こう、目を見合っておきながらパンと足かけるね・・・いたずらなんですよ、簡単にいうとね。 佐藤 これは中国の何かですね。これも試供品のパッチ、服につける・・・友達がね、卸かなんかで、サンプルを送ってくるんですって。それのいらなくなったのを色々もらってるわけです。 佐藤 これをホワイトキューブでばかっとはめてしまうと、なんか意味が・・・それはそれで格好ええけど、意味が立ちすぎるじゃないですか。 山下 とかね。それはそれで楽しいしいいんだけど、でもそんなんね、それはお金払って美術館来ましたって感じだったらまあ、これこれかくかくしかじかでっていう世界になると思うけど、もっとこう入り込んで欲しいというか。 山下 これはこっちの理想であって、なんで?と思われてしまったら、嫌悪感・・・まあ、嫌悪感もありなんですけど、なんかこう。 佐藤 いや、全然飾ってないです。子供のときに描いた絵をちょろっと飾ってあるだけで。自分の絵は基本的に飾ってないです。 佐藤 うん。しんどくなるんですよ、自分のに包まれていると。 山下 それはね、要するに楽だからなんです。でも、楽って重要なんです。即興に、ぱっと思ったときにできないと、過程がいっぱい増えると、それをこなした人はすごい格好いいけど、こなせなかったらグダグダになるでしょ?グダグダになるくらいだったら、差し引いて、うわっとやったほうがいいと。 山下 それは結論としてはそれが楽だからなんだけれども、別にフレームがなくてもなんとかなるんだけど、それが大人の判断ちゅうか・・・建前までいうてたって結局条件がこうやっていっぱいね、申請しなきゃならない・・・いろんな関係ないところ??するじゃないですか。そこでスピードが遅れると、全部がダメになるくらいだったらっていうだけのことであって。 佐藤 こういう木縁の判断をしないし、こんな日本画の古いださい、なれはやらないじゃないですか。でも、こういう家庭のある座布団で使い込んでドラえもんと、それとこの家庭にあるような色紙入れるようなこういう物ががちっとはまったときに、なんかおかしな空気が出てくる。埃だらけでね。
18h5210 山下 10年分ぐらい。 山下 ゴミですよ。だから、おもろいなあと思うもんをとっておくうちに、だんだん鬱陶しくなってきて、突っ込むようになってくるじゃないですか。で、まあ、やるときに取り出してきて。 山下 それは性格的にため込む癖がある。 山下 で、貼っておくんです。で、これ使えるときに剥がして。 山下 まあ、そうですねえ。ネタにもならないですねえ。カス。 山下 ああ、そっか。今回物が出せるから・・・。 山下 このへんを撮って欲しい。撮って欲しいいうか・・・これとか綺麗なんですよね、これとかね。これも。これも綺麗。・・・ここの組み合わせが・・・ 山下 いやあ、自分の物とか、なんだろう、たまってくるんですよね。 山下 それ・・・まあ・・・そうですね。 山下 ただ、これだけで終わったら、せっかくあれだけの物があるのに意味がないから、そういうことをやらしてもらおうと。これだけだったらね、自分の範囲で終わっちゃうわけだから。 山下 牛乳瓶が立ってくるでしょ。ぱっと言語化できないけど入れることで面白くなってるということですよね。まあ、それを共感してくれるかどうかは別なんだけど。面白いから美しいと思うのか、すかされる気持ちが楽しいと思うのか、それぞれなんですけど。でも、こう、入れることで面白くなる。 山下 寒い、感じがするんですよね。これはたぶん色んなことを考えて、経験上そう思ってるのか、直感的にそういう人間がそう思うようになってるのか、わからないですですけど、視覚的に美しい美しくないだけで判断してるだけかもしれないですけどね。色味が足りないとか、高さが足りないとかね。美大にはいるときに教わるような、大きさの比率がどうしたこうしたとかね。だけの判断かもしれないけど、でもどう考えても、この組み合わせで、この組み合わせだって、判断ができちゃうんですよね。??連鎖で、大きくなったら棚にぽこっと、でもそれは棚との関係性がまだあって、それを成立させないとやっぱり面白がれない。 山下 なんかあるですけどね。それは言語化できていないですけどね。まあ、しようとも思わないけれど、聞かれたら言わないといけないから。なんか言葉を用意しないといけないんだと思う。 山下 そう、そう、そう。そうですよ。常に霊的なものを感じてるとかは全くないですからね。 山下 なんかそういうことなんですよね。そういうのが、ある組み合わせになることによって、ああなるほどって、なんねんね。 山下 まあ、結果的にそうなってるんかもしれんけど、自分を、よしんば自分を確かめると思ってやったとしても、だからなんやねんてなるじゃないですか。今が変わるわけじゃないし。なんかねえ。お金がいただけるわけでもないしっていう・・・ことに結論に達するから。にもかかわらずやっちゃうわけだから、なんでしょうねえ、ということしか言えないんですよね。 山下 だからそれは通底するって言って、明らかにどこかにシンパシーが働くんだろうなあっていう・・・。でも、基本的な言葉で、ねえ、会話をするわけだから、やっぱりこれはこういう意味があって、なんとかって、やられたときに初めて、ああ、なるほどそういうことが言いたかったのかっていうことで、成立する作品もあるし、ある種贅沢というか他者を無視した、傲慢な態度だとは思うけど、そういうとこはちょっと分かってるけど、ちょっとおいとかしてと言って作品を優位に考えたときに言葉は無視するじゃないですか。で、自分も言葉化すればいいのに・・・要するに粋か野暮かいうたら野暮じゃないですか。自分の解説ばっかりしてるのはね。ま、粋か野暮かいう説明もおかしいけど。まあ、いうたらそんなこと。野暮な、こう、感じがするから。そこは想像してくれというのは、傲慢な態度なんだけれども、そこをおもしろがってくれれば、シンパシーがあるんじゃないかって、思ってるんだけども、なかなかシンパシーは得られないですよね。何やってんのっていうか。お前のやりたいことは分かるけど、ちょっと寒いよ、みたいな評が多いんじゃないかなとは思ってるんですよ。そういうのはわかってるんだけどもね。 19h0720 まあ、これは100円ショップの・・・とりあえず今あるんで・・・できないかもしれないですよ。 0950 1233 1300 山下 たとえば僕、コラージュはしないんです。コラージュではないから、物むき出しのものを今回は組み合わせる行為ですから、コラージュではないんですよ。それそのもが面白くなる組み合わせを見つける行為をしてるだけであって。 山下 これはたまたま100円で余ってて、さわれるのがこれだったので、別にこんないらないんで・・・これだけで展示したい場合はできるし、この袋に入れただけのこれね。これでできてるんですよ。これをコラージュといえばコラージュ?コラージュっていうか、まあこういうのと同等なものとしてのできあがったものなんですよねえ。 山下 佐藤 切り分けられないんですよ。だからこんな・・・。 佐藤 うーん。 佐藤 そこらへんがねえ、切り分けられないんですよ。ただモチベーションとしては場所があるということでモチベーションが保たれるけれども・・・。 佐藤 うん。 佐藤 そうそうそう。それはよく感じるんですよ。結局そこに他者が入ってきているんですよ。こうやって条件があって、そこにあるだろうなって。で、それこそアウトサイダーアートなりなんなりっていうのは、これがないんですよ。これが関係なしに自分の中で成立するんです。でも僕がアウトサイダーアートではないってところも意識したんですよ。そこには行けない。でも共感はしている。じゃ、どこだろうというときに、これが早いんですよ。 佐藤 そう。こっちとこっちをつなぎ合わせるのが結局、これっていうか、こういうところだったんですよね。そうそうそう。だから、まあ、でも、実際、枠もそうだし、ボックスもそうだし、それこそ・・・ 佐藤 うん。ああいう物に惚れちゃというか、惹かれちゃうというところは、ちょうど中間点というか、あちらとこちらの接点の部分ですよね。だからアンティークがどうしたこうしたとか、おしゃれに見せる云々ではない、こう、なんか、ちょうどねじけた(?)混じるところなんですよね。まあ、うまく、こう、ならないんですけど。 佐藤 そういう結論でいう・・・まあ、現段階ではそうなんかなあ・・・いや、わからないわ。 R32 19h0748
どんな音楽?まあ、フリージャズです。ぐじゃぐじゃぐじゃぐじゃって。 佐藤 そうですね、そんなことないか。まあ、こういう単調作業をするときは音量を上げますけど、なんかきちっと作業するときは・・・関係ないか・・・ 佐藤 ーとりあえず、ほらないんで。残ることは残る。それを誰かが見ることができるようになるかどうかはわかんない。 なるほど。 19h1250 1415 1440 1555 1520 終わり |
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